英語には「時制」というものがあります。
現在形、過去形、未来形、現在完了形
等ですね。みなさんもなんとなく理解していると思いますが、より深く理解することで更に英語力、会話力をアップさせることができます! この時制ですが、英会話スクールの生徒さんたちを見ていると、実は「現在形」が一番認識度が低い時制だと感じます。
一番最初に学習する、まさに基本中の基本なのですが、いったいなぜなんでしょう? 今回のブログはこの「現在形」を深掘りしていきましょう!
現在とは?
そもそも「現在」とは何を指しているのでしょうか? 英語学習者に多く触れてきての感想は、多くの人が
今この瞬間
という認識でいる、ということです。では辞書の定義を見てみましょう。
過去と未来の間。過去から未来へと移り行く今。近い過去や未来を含む今。
参照:goo辞書
「今この瞬間」が「現在」である。これに関しては誰も異論を挟まないと思いますが、ポイントは
近い過去や未来を含む今。
ここだと思います。これは昨日も今日も明日も変わらずに行う、普遍的なこと、習慣を表していて、これを「現在」だと認識することに非常に大きな意味があります。 このことから、現在には大きく分けて、 「習慣の現在」と「瞬間の現在」の2種類があると言えます。さっそくこ2つの「現在」を見てみましょう。
習慣の現在
この習慣の現在が「近い過去や未来を含む今」となります。 習慣の定義は
長い間繰り返し行ううちに、そうするのがきまりのようになったこと。
参照:goo辞書
ということなので、
ケンは朝はパンを食べている
月金で仕事をしている
英語を週一で勉強している
年末年始は実家に帰っている
母は旅行が好きだ
兄が2人いる
私は消防士だ
彼は身長170cmだ
このような時々例外はあるものの普遍的な毎日の活動等を「習慣」とし、これを英語で表現するのに英語の一番基本の形「現在形」の文章を使います。英語にしてみましょう。
Ken eats bread in the morning.
I work from Monday to Friday.
I study English once a week.
I go back to my parents’ house for the new year’s holiday.
My mother likes traveling.
I have 2 brothers.
I am a firefighter.
He is 170cm tall.
実際の会話だと、初対面の人に名前、出身、普段していること、好きなこと等を聞いたり話したりするシチュエーションなどがあります。
あなたカナダ出身よね。クリスマスはだいたい何食べるの?
B : Oh, we often eat turkey for Christmas.
そうね、クリスマスにはよく七面鳥食べるわね。
一番最初に勉強する、一番シンプルな形なのに難しく考えすぎてこの現在形の文章が出てこない人はたくさんいます。後ほど説明しますが、この英語の現在形では基本的には「習慣の現在」のみを表すと思って置いてください。
それでは「瞬間の現在」をみてみましょう。
瞬間の現在
こちらは「今この瞬間にしていること」を表し「現在形」の中でも「現在進行形」という文法を使って表します。
BE動詞 + 動詞のING形
公式はこれですね。今これを読んでいるみなさんが今この瞬間していることとは?それは、
椅子に座っている
考えている
息をしている
このようになりますね。英語にするとこうです。
I’m sitting on a chair.
I’m thinking.
I’m breathing.
シチュエーションとしては、友達に電話して「今なにしてる?」だったり、料理している母親に「何作ってるの?」ビジネスだと「今企画書を作成しています」のような場面ですね。
今何をしている?
B : I’m making the proposal you asked for.
頼まれた企画書を作成しています。
印象としてはこちらの「現在」の方がより使い方を間違っていないという印象です。習慣の現在よりも範囲が狭いというのが理由かもしませんね。
現在形の落とし穴:其の1
さて、このように分けて書くとそこまで複雑で難しいようには見えないかもしれません。ですが、多くの人が陥ってしまう現在形の落とし穴について解説してみましょう。
みなさんはこの文章に日本語訳をつけるとしたらどうつけるでしょう?
はい!(挙手をして)
簡単です。
これは
私は英語を勉強します。
です!
なんて光景がクラスではあるかもしれません。ではもう一つ聞いてみます。
日本人が日本語であなたに「英語勉強します。」と言ったら、なんて返しますか?
へーそうなんだ、海外旅行でも行くの?
え、そうなの?俺もしようかな?
とならないでしょうか?
ということはこれは
未来形
として理解されているからですね。日本人が英語の現在形(習慣の現在)を訳すときにこのように日本語であれば未来の表現と取られる訳し方をしてしまうことが多々あり、これが原因で
「習慣の現在の現在形」を「未来形」として使ってしまう。
という問題が起こってしまいます。
英会話スクールのレッスンでよく見る光景です。
レッスンの後何するの?
Student : Oh I go to Shinjuku!
新宿に行くの!
この生徒さんの受け答えは実際にどう聞こえているかというと、
(普段から)新宿に行っているの!
となり、今日のこのレッスンの後の予定を聞いているのに、普段していることを言われるという状況になっています。正しくは、
Oh I’m going to go to Shinjuku!
ですね!このように、日本人の現在形の文章の訳し方が少しおかしいために、現在形と未来形をごっちゃにしてしまうのです。何が原因かを考えてみると、
「I study English.」を「英語を勉強しています。」と正しく訳すと、「I’m studying English.」この進行形の文章も「英語を勉強しています。」となり、全く同じ訳し方になってしまうんですね。
実際にはこれが原因かどうかは実際はわかりませんが、そうではないかと考察しています。
ですが「習慣」と「瞬間」の二つの現在があるということをしっかり認識して、いつどのように使うかを理解すればこの問題もなくなることでしょう。
現在形の落とし穴:其の2
もう一つの落とし穴は、
「習慣の現在」の現在形の形なのに「瞬間の現在」を表す場合がある
ということです。例えば先のほどの例で
I’m studying English. 今英語を勉強しています。
この二つはこのように明確に分けることができます。ですが例えば、
I have 2 borthers. 兄弟が2人います。
この文章で「have」を使っていますが「今(この瞬間に)ペンを持っています。」という瞬間の文章を言いたければ、
I am having a pen.
にならなければいけないかというとそうではありません。正しくは、
I have a pen.
となります。その他にも、
I know her. 彼女を知っています。
は
I’m knowing her.
とはなりません。これは動詞の中でも「状態動詞」を呼ばれる動詞があり、これらの動詞は通常「現在進行形」の形にせずとも瞬間の現在を表すことができるのです。状態動には下記のようなものがあります。
- know(知る)
- like(好き)
- live(住む)
- believe(信じる)
- resemble(似ている)
- belong(所属している)
- exist(存在している)
なので、「あなたのこと信じてるから!!」なんてセリフは、
I’m believing you!
ではなく、
I believe you!
になるということですね!
まとめ
以上、英語の「現在形」を深掘りしてみましたが、ここまでの理解を持って使っている人は少ないです。そして一番基本となる現在形の理解が曖昧であればあるほど、それ以降の文法も曖昧な理解になってしまうことがあります。
- 現在形には「習慣の現在」と「瞬間の現在」がある。
- 習慣の現在 = 現在形
- 瞬間の現在 = 現在進行形
- 現在形は未来形には基本使えない
- 状態動詞は現在進行形にしなくても瞬間の現在を表すことができる
しっかり頭に叩き込んでおきましょう!
毎日通える英会話で現在形の使い方をマスター!
GLOBE英会話では月額¥14,400(税込¥15,840)〜対面、オンラインで「毎日2レッスンまで受け放題」さらにネイティブ率97%という業界ではまさに革命としか言いのようないようなシステムで質の高い英会話レッスンを提供しています。 通い放題のGLOBE英会話なら毎日でもレッスンを受けられるので必ず上達できるはずです!
無料体験レッスン随時受付中です!
英語は数。
GLOBE英会話で是非夢の実現のきっかけをつかんで下さい。
コメント